2020/03/02 00:03
こんにちは。BRISKY LURESの武田です。
新製品のスクエアビルについて、少しだけお話しをしたいと思います。
Oliver(読み:オリバー)は、全長約60mm・自重約12g。
バルサ性ラウンドボディに、スクエアリップ(基盤)をしょいこんだクランクベイトです。
「Oliver」のサイズ感をわかりやすくするために、手持ちの人気クランクとくらべてみました。
一番上はご存知、“バルサスクエアビル”のマスターピース「バグリーB2」。
下のクローカラーのクランクは、シマノ「マクベス50」です。
ボディは「B2」サイズとも、「B1」サイズとも言えない、超中途半端な大きさです。
コンパクトなわりに自重をギリギリまで重く設定しているので、強風時も使いやすいと思います。
この二つは「Oliver」のプロト。
右は2年くらい釣行で酷使した個体で、左のポリカリップモデルは、試作で作ったもの。
最初期(右)は早巻きに対応させるために、テールをめちゃめちゃ細くしてました。
これはこれでよく釣れました。とくにおかっぱりでは潜りすぎず、サーチも早くて使いやすかったです。
しかしその反面、カバーから魚を引っ張る力が弱い気がして、「もう少し強くしたいな…」と思い始めました。
そこでテールをゴン太にすることで、“ブンブン”とケツを振りながらアピールするシェイプへ。
より、カバークランクベイトらしいテイストへと路線変更しました。
余談ですが、カバーにガンガン投げても潰れにくいように、テールワイヤーだけ1.2mm径の丈夫なステンレスワイヤーを採用してます。(ラインタイとベリーアイは0.9mm)
前述したとおり、プロトの段階では、ポリカリップを採用しようと試みたこともありました。
たしかに削れに強い点は魅力的です。
しかし、泳ぎ出しの良さやスローリトリーブでもしっかりと動きを生み出してくれる点など、基盤リップの優位点はたくさんあります。
フィールドで巻いて比較して、「こっちが気持ちいいなぁ〜」って感じで、基盤リップに決めました。
使い方はシンプル。とにかくカバーにぶっ込んで、巻いてください。
お尻をフリフリしながら、強めの波動でバスを呼び出すようなイメージです。
どんどんクランクベイトが“フィネス化”している近頃……
正直、時代と逆行するようなコンセプトとも言えるので、どこまで受け入れてもらえるのか未知ではあります。
「Oliver」はガレージブランドだからこそ出せる、いい意味で「お遊び色」の強いルアーです。
ご理解いただける方に愛用してもらえたら、これ以上の喜びはないと考えています。
えー、それでは最後に今回発売する5色を紹介します。
Black Back Chart(ブラックバックチャート)
Copper Green Shad(コパーグリーンシャッド)
Bream(ブリーム)
Red Craw(レッドクロー)
Blue Gill(ブルーギル)
今回もいつも通り、なんの奇もてらってないオールドスクールなカラーばかり塗りました。
「とにかくクランクベイトで釣ることが好き」
そんなコアでシンプルな思想を持つアングラーに、ぜひ手にしていただきたいルアーです。
BRISKY LURES 武田